2012年6月20日水曜日

海外サッカーメディア大手の選手採点の見方①

海外サッカーメディア大手の選手採点の見方
について簡単にまとめました。
既にご存じの方も多いかとは思いますが、参考にしてください。
(※下記に掲載している各種HP写真は、全て2012/6/19/のものです。
当然、以降にアクセスされた場合は、トップニュースも当然更新されているので、
全く同一の画面が出てくることはありません。ご注意ください。)

◇KICKER(キッカー)/ドイツ

キッカーのオンラインサイトに入ります。(http://www.kicker.de/

上の画面が出てきますので、赤枠で示した、「Bundesliga」をクリックして下さい。
Bundesliga=ブンデスリーガ(ドイツサッカー1部リーグ)、を意味します。
ちなみに、隣の、2.Liga=ツヴァイテリーガ(ブンデスリーガ2部、ドイツサッカー2部リーグ)
のことです。乾貴士が所属するボーフムは、ツヴァイテリーガに参加しています。


上の画面が出てきます。今度は、「Spieltag/Tabelle」をクリック。
Spieltag/Tabelle=シュピール・ターク/タベレ=試合日(節)/順位表、を意味します。


すると、この画面になります。
まず、赤枠に注目して下さい。
Saison=ゼゾーン=シーズン、を意味します。
現在、2011/12シーズンがちょうど終わったところなので、
枠内には最新の2011/12が表示されています。
これが、来シーズン、つまり、2012/13シーズンが始まる頃には、
「2012/13」が追加されます。
また、この項目は、1963/64から始まっています
要するに、約50年間分の試合の記録がこのサイトにストックされているということです。
ここでは、これ以上触れませんが、みなさんで確認してみてください。
Spieltagは先程も触れたように、節(試合日)ですね。
ブンデスリーガは、現在、1シーズン(1年間)に34節(1チーム34試合)が組まれており、
枠内には、最新の34節が表示されています。全ての節の各試合が今からでも、
確認出来ますので、これも、みなさんで確認してみて下さい。

Saison、Spieltagどちらの項目も、枠内をクリックすると以前のものが表示されます。
(表示を消したければ、枠内を再度クリックして下さい。)

次に青枠に注目して下さい。
ここには、節ごとの各試合結果が表示されます。
画面には、最新の2011/12シーズン、第34節、の各試合結果が表示されています。
ドイツ語が分からなくても、Borussia Dortmund=ドルトムントだなというのは、
アルファベットを読める方なら、誰でもお分かりになると思います。

では、早速、香川真司の採点を見てみましょう。
上記、赤枠内は、34節のドルトムントvsフライブルク戦のものです。
赤枠内の右に表記されている、Analyse(=アナリシス=試合の分析結果、を意味。)
をクリックしてください。

上記画面が出てきます。
赤枠内がドルトムントのスタメンから交代選手、ベンチ入り選手、監督などを
表記したもの。そして、選手名の横のかっこ→()内に表示されている数字が
選手採点となります。香川真司はこの時、2.5点となっていますね。
(Aufstellungen=スタメン、Einwechslungen=交代、Reservebanke=ベンチ、
Trainer=監督)


そして、さらに下にスクロールしていくと、上記の画面になります。
赤枠に示した、Spieler des Spielsは、シュピーラー デス シュピールス=
その試合の最優秀選手、マン・オブ・ザ・マッチ、MOM、を意味します。
毎節、各試合で、選手への短いコメント(寸評)とともに、掲載されています。
この試合では、ブラスチコフスキが選ばれていますね。

ページのトップに戻ってください。
赤枠内の、Takt,Aufstellung(=Taktische Aufstellung=タクティッシェ アオフ・シュテルング
=戦術的チーム編成、戦術・フォーメーション=フォーメーション、を意味。)
をクリックすれば、両チームのその試合における基本フォーメーションと
ともに選手採点をチェックできます。


こちらのほうが選手写真もついており、
選手の詳細な位置関係(ポジション)も把握することでき、分かりやすいです。
サッカー関連サイトのフォーメーション記載は大抵、選手の位置関係が
異なっているなど適当なものが多いですが、キッカーのこれはしっかりしています。

Spielereignisseは、シュピール・エアアイグニス=試合中の出来事、イベントを意味し、
ここをクリックすれば、

こんな画面が出てきます。
ここで、試合中の出来事を確認出来ます。
例えば、日本で全く報道されない試合、ヤフースポーツに記載されない試合、
ゴールした人は分かるけど、誰がアシストしたか分かんない、等の時は
ここでチェックしてみましょう。赤枠で示したのは、
ブラスチコフスキの4点目を記載したもの。右のかっこ内→()にある名前が
アシストした選手となります。

次に、「Spieltag / Tabelle」をクリックしてもう一度、下の画面に戻って下さい。

まず、赤枠内の
Scorerは、スコーラー=得点またはアシストを決めた選手、のことで


クリックするとこんな画面に。
香川真司が9番目に確認出来ますでしょうか。
得点絡んだランキングで香川真司は9位ということです。
青線で示した語句は左から、
Spiele=シュピーレ=試合、ゲーム=ここでは、出場試合数
Tore=トーレ=Tor(トーア)の複数形、ゴール=ここでは、ゴール数
Assists=アシスツ=Assistの複数形、アシスト=ここでは、アシスト数
Punkte =プンクテ=Punkt(プンクト)の複数形、得点=ゴール数+アシスト数
という意味。ここで、得点ランキングが確認出来ます。

(赤枠内に話を戻すと、)Torjäger=トーア・イェーガー=ゴールゲッターを意味。
ここで、単純なゴール数ランキングを比較出来ます。

次に青枠内ですね。
Elf des Tagesは、エルフ デス ターゲス=(節ごとの)ベストイレブン、のこと。

こんな画面になるでしょ。これがベストイレブンの掲載画面です。
過去のものも全て見れます。私が選出数ランキングなどというものを
過去に記事にしたのは、ここの情報を馬鹿みたいに集計しただけです(笑)

で、お次が、Mann des Tages=マン デス ターゲス=(節ごとの)MVP、最優秀選手。

クリックするとこんな画面が。選手へのコメントもばっちりあります。
これも過去のもの全て確認出来ます。
コメントの意味を知りたいけど、ドイツ語分かんねぇやという方は、
ヤフー知恵袋なりで、質問してみるなり、工夫して下さい。
私も、ドイツ語はさっぱりです。

あと、上記の項目に入れ忘れていましたが、


「Torjäger」の右隣にある、「Topspieler」をクリックしてみて下さい。
Topspieler=トップ シュピーラー=上位選手、とでも訳しましょうか、
ここでは、選手の「平均採点」を確認出来ます。
香川真司は2ページ目の17位。確認出来ましたか?
青線で示した語句の意味は左から、
Position=ポジション、Spiele=、出場試合数、
benotet=採点された試合数(先発出場でも怪我などで交代があまりにも早かったり、
あるいは、途中出場でも後半40分以降からなど極端に出場時間が短い場合、
採点不可能との理由から、採点されないことが多いので。)
 Ø Note=平均採点(Note=選手採点)を意味します。
香川真司の平均採点は、2.88となっていますね。


ところで、トップページに戻っていただけるでしょうか。


赤枠を見て下さい。
上記でお伝えしてきた、選手採点、MOM、ベストイレブン、MVP、
得点ランキング、平均採点などの項目は、
ブンデスリーガ2部、3部、4部、DFB-Pokal(ドイツ国内カップ戦)、CL,ELの
全てで確認することが出来ます。
また青枠にも注目です。現在行われているEUROについても選手採点等を
行っているようです。私は見ていませんが、EUROをご覧になっている方は
ご自身の各選手への出来、不出来の印象と、キッカーの選手採点を
擦り合わせてみる作業をするのも、面白いかもしれません。
おそらく、W杯なども選手採点や試合分析の取り組みはしているんでしょうね。

あと、キッカーの選手採点掲載は試合終了後から1~2日ほどかかります。
ブンデスリーガですと、大体、土日に試合が行われ、その節の全ての
試合分析結果、選手採点を、月曜日の夜間(日付変更線前後)に更新している
印象があります。
(説明するのが、早くなりますが、
ビルトの選手採点は、早ければ試合終了直後、遅くても、1時間以内に更新が
済んでいる印象があります。ただし、ビルトは速報性は高いですが、あとになって
若干の修正を加えることも、よく見受けられます。完成版を見たい方は、焦らず
一日は時間を置いてみましょう。)

その場合は、Analyseとは、別表記になっています。
(なんて書いていたか忘れました。→Spielbericht、でした。
Spielbericht=シュピール・ベリヒト=試合報告、ゲームレポート、を意味。
この表記時は、選手採点は更新されていません。
ただし、フォーメーションなどは確認出来ます。)
焦らず、更新されるまで、少し時間を置いてみましょう。


とまぁ、大概のキッカー選手採点を掲載しているサイトは上記の情報を
カバーしているだけで、ドイツ語が分かっているとか、キッカー誌を購入している
というわけではないので、気になる方は、ご自分で確認されたほうが早いし、
勉強にもなります。早速、キッカーオンラインサイトで遊んでみて下さい。
英語やドイツ語が分からなくても、なんとなく分かるようになっています。
それだけ、優れたサイト作りを、キッカーがしているということです。
(おそらく、一覧性に優れたサイト作りと内容の充実ぶりは、サッカー関連サイト
において、世界No.1、ではないかと、個人的に思っています。)


あと、何度もすいません、補足ですが
選手採点やベストイレブン、MVPなどのページは
ツイッターやフェイスブックで共有できるよう、
キッカーがご丁寧に共有ボタンを作ってくれています。
気になった試合の採点、好きな選手が最高点1をゲットしたよ!などの時は
ばんばん情報共有してみましょう。



◇Bild(ビルト)/ドイツ
ビルトはリンクだけ提示しておきます。
こちらも分かりやすく作られています。
ドイツ語なんか分かんなくても、30分ほどサイト内で遊べば、
要領は簡単に掴めるはずです。(http://bit.ly/Kxjh6c

赤枠から、節を選びます。ビルトはキッカーと違い過去のものは、
サイト内に蓄積されず、確認できるのは、最新のシーズンの、消化した節のみ
となっています。(例えば、現在は、2011/12シーズンの全34節だけ。
これは、来シーズンになると消えるだろうと思われます。)

青枠から選手採点を確認出来ます。
Übersicht=ユーバー・ズィヒト=概要=試合概要、を意味。
黄枠は、ベストイレブンです。

早速、上記の画面から、ドルトムントの選手採点に行きましょう。

こんな画面が出てくるでしょ。
赤枠のHEIM,GASTは要するに、HOSTとVISITOR、
HOMEかAWAYかの意味です。HEIM=HOME、GAST=AWAY。
ここで、両チームの選手採点画面の切り替えが可能です。

青枠に選手採点が出てくるというわけです。
選手名の右隣のかっこ→()の中の数字が選手採点になります。

黄枠に示したのは、ビルトでは途中出場した選手の選手採点を
見たければ、黄枠の中の、ボックスから、その選手を選んで選択して
確認するというちょっと面倒な手順を踏まないということです。
この時香川真司は途中出場。採点部分は、「BILD-Note」の項目。
香川真司は、最高点1となっています。
ちなみに、Torvorlagenはアシスト数。Scorerpunkteは、ゴール数+アシスト数、
香川はTore(ゴール)が0、Torvorlagen(アシスト)が1、Scorerpunkte(得点、計)1、
という計算ですね。簡単でしょ!

さらに、画面を下にスクロールして下さい。


Ranglisten=ランキング、という項目があるでしょ。
赤枠の「BILD-Note」クリックすると、ビルトの選手平均採点が見れます。

青枠に示したものが、平均採点です。
黄枠が、ベストイレブンに何回選出されたかの数字を意味します。

あと、上記ボックス、一番左の、2011/12をクリックすると、どうやら、
このランキングに関しては、前年度のものまでは確認できるそうです。


ビルトはこんなもんです。
ビルトはキッカーと違い、基本は、
ブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)とDFB-Pokal(ドイツ国内カップ戦)の採点しか
していません。


DFB-Pokalが見たい人は、上記赤枠から移動して下さい。
すると、上の画面になります。

また、ビルトが行っている取り組みは、選手採点とベストイレブンだけです。
MOMやMVPは選んでいません。

ある節から最優秀選手を3人選んだなどの臨時の取り組みは、
ニュース記事で掲載しているものになります。



最後に、キッカーは毎月、欧州全体のベストイレブンも選出しています。
それが、前回の記事でも示した「ESM-ELEVEN」の項目から確認出来ます。
http://bit.ly/L2rWtx


サイトに入ったら、上記画面になります。赤枠で示したのは、
2012年4月ESM-ELEVENの項目。クリックして下さい。


すると上記画面になります。赤枠は、ESM-ELEVEN。
さらに下にスクロールします。


キッカーの項目がありましたね。
「ESM-ELEVEN」なんじゃそれ、というかたは、過去記事を見て下さい。(http://bit.ly/LTFieB



ああ、すいません。
すごく大事なことを忘れていた。
選手採点の基準について。
キッカー=最高点1、最低点6で、0.5点単位の、11段階採点。
ビルト=最高点1、最低点6で、6段階採点。
どちらも、目安としては、
1=大活躍、2=活躍、3=平均的(及第点)、
4=不満、5=最悪、6=プロとして失格
くらいの捉え方で十分だと思います。

次回も気まぐれに更新します。
よろしくお願いします。

0 件のコメント:

コメントを投稿